油彩画について
油彩画はルネサンス期にヨーロッパで生まれた技法で、
それ以降の絵画表現を飛躍的に進歩させました。
さらに近代に入って、キャンバスやチューブ入りの絵具が
発明されたことによって、多くの人たちが
比較的手軽に始められるようになっていきました。
日本には19世紀後半に伝えられ、
日本画に対する、いわゆる西洋画として
広く普及していきました。
油彩画の特色は、塗り重ねが容易で、
対象物を非常に立体的且つリアルに表現することが
できることでしょう。
油絵具は乾きが遅いがゆえに、ぼかしが利かせやすく
明暗の微妙な移り変わりが描きやすいのです。
油彩画のイメージとしては、
厚塗りで、こってりとしたマチエールで
描かれている、というのが一般的ですが、
表現の幅は驚くほど広く、
いろいろな可能性を見つけ出すことができる素材です。
私たちはこの絵画教室で
油彩画のそういった魅力を少しでも多くの方々に
伝えていきたいと願っています。