■色彩演習 『かぼちゃ』



・・・あとがき・・・

 物の表面には色がある。その色を固有色と呼ぶ。そして、絵はその固有色の再現に始まり、明度差や物の表面の方向差によっていろいろな変化が加わってくる。ところで、火や水とか空の色は物の表面の色とは言い難い。影の色も、絵を描く場合には悩ましい問題となる。そこで登場するのが「光」である。作例でも、7番目あたりから色を探すにあたって、光の性質を絡めて求めている。「色はなぜ見えるか」の問いに、光と物と眼と脳との関与であると、知識としては得ていても、実際絵を描く段になるとその応用には少なからず経験と発想が要る。このあたりの手がかりとなる内容は次回のテーマとして、このページは絵を描く行為に重点を置いて、実制作(各項目の左の作品)をもとに、右側にコンピュータによる画像処理例2点を加え、色彩表現の多様性を示してみました。



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